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大正十一年(1922)、洋上のアインシュタインは日本に向かっていた。12月3日十四夜の松島月に彼は感動の声を揚げた。彼はノーベル物理学賞の知らせを船上で知る。もちろん2008年先日の日本人4名受賞に沸く興奮と同じものが時の日本人にも伝わった。彼は近代化日本の姿に、失われつつある日本情緒の素晴らしさを忘れないでほしいと訴えた。科学者に必要なのは知識だけではない、郷土の自然に培われた高い精神性の尊さを会得することだと訴えた。皮肉にも彼の離婚は、受賞で得た褒章金を奪う事になる。しかし彼の偉大さは世界が認めた。私は昼の景色より、松島の月夜を慕ってくれたことを嬉しく思う。だから、今年も12月の寒空に冴える松島月を追いかけてみた。
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