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元禄二年五月九日、松尾芭蕉は松島に宿をとり、あまりの感動の末、発句を断念し、寝付けなかった。その日から数えて今日が320年目の記念日である。この日に松島には「おくのほそ道資料館」が開設された。江戸から旅立ち、九十九里の松島に到着。雪月花を慕う芭蕉の心をとらえたのは、500年前以上も前に、雄島を訪ねた西行法師と見仏上人がともに眺めた「松島の月」であった。松島の資料館は芭蕉が滞在した「久之助の宿」跡に建つ。曾良は月夜を眺め、夜に鳴くほととぎすの声を耳にした。「松島や 鶴に身を借れ ほととぎす」と詠んだ。芭蕉はそれどころでない・・・。この体験を納得できる人こそ「風流を知る人」であろう。
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