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筒井作品、翻訳について

 投稿者:管理人  投稿日:2004年 3月22日(月)16時33分23秒
返信・引用
   ちょろっとAmazon.comで調べてみました。
 ↓で書いた短編集だと思っていた物は、実はレビューによる日本SF文学史だったようです。(今回検索にかからなかったのでそう言う本が出てる可能性はありますが)

"Japanese Science Fiction: A View of a Changing Society (The Nissan Institute/Routledge Japanese Studies Series)"「日本SF:変化する社会への所見」かな。
 これは日本の近代文学の生の現状ということで日本SF史を紹介した物らしいです。
 「ベトナム観光公社」と「48億の妄想」「アフリカの爆弾」のタイトルは挙げられていますが、テキスト収録作までは分からないです。

 テキスト自体が翻訳されてる例ではこちら。
"What the Maid Saw: Eight Psychic Tales"英訳版「家族八景」ですね。
 仏語訳?伊語訳?ではこんなのが。
"Cours Particuliers Du Professeur Tadano"「文学部唯野教授」
"Le Censeur Des Reves"
"La Travers辿e du temps"
 ↑この二作ちょっとタイトルが分からない。文字化けもしてますし。見当つきますか?
 

遅レス失礼:筒井作品のこと

 投稿者:管理人  投稿日:2004年 3月22日(月)13時32分58秒
返信・引用
   どうもしばらく書き込みしてなくて申し訳ないです。
 発言数が少ないくせに、なんかどこぞから妙なリーク情報書き込みは入るし(何を意図してわざわざうちに書いたのかわからん)おかしな進行状況ではありますが。追い追い「異形」の続巻についても「出したいぞ」ピックアップを進めていきますので、よろしく。

>河本さん
>> 作品と言うより作家を薦めるなら、筒井康隆です。
>> この「異能の人」の作品を世界の人に読ませたい。
>> しかし、余り詳しくないのですが、第一世代のSF作家さん達の作品て、結構翻訳されているのかもしれない。

 Amazon.comあたりで検索すると、日本SF短編集がいくつか出されているみたいです。
 ただ、あの膨大な数のアイロニーやスラップスティックやナンセンスやエログロやリリカルやジュブナイルの(随分傾向広いな;)作品群が系統立ててとか網羅的にとか紹介されているわけではないようですね。
 先日テレビの「虚人たち」を紹介した番組で知ったのですが、これを書く前に筒井氏は、親しい編集者から南米の短編小説群を読んでみるよう勧められたのだそうです。
 私も最近になってようやくガルシア・マルケス「エレンディラ」など読みましたが、このあたりの救いのなさは筒井作品に同質の物を感じるなと思いました。雰囲気なんかは和風のものなんですけどね。
 長編の「虚人たち」に限らず、筒井氏は色々と実験的なこともやってる筈なので、多言語圏でもそれぞれに新鮮だと思うのですが。
 しかし「日本列島七曲がり」とか「最高級有機質肥料」(「ベトナム観光公社」収録)とか海外に出していいのか、いやそれは全然構わないとしてもあの馬鹿馬鹿しさを訳しきれるのか、という不安も。
 

水はさすのか。

 投稿者:河本  投稿日:2004年 3月18日(木)10時13分27秒
返信・引用
   かずめさん
 >こういう「埋もれているいいもの」も含め、海外向けに掘り起こそうと思ったら、とにかく「これはいいんだ!」とどこかで言い続けるしかないんじゃないかと。

 これは何の分野に対しても正しいご意見ですね。

 >世界に知らせたい作家

 作品と言うより作家を薦めるなら、筒井康隆です。
 この「異能の人」の作品を世界の人に読ませたい。
 しかし、余り詳しくないのですが、第一世代のSF作家さん達の作品て、結構翻訳されているのかもしれない。
    
 

見いだされる経路

 投稿者:管理人  投稿日:2004年 3月 1日(月)19時56分10秒
返信・引用
  >河本さん
 いらっしゃいまし。
 「水をさしてどーする」とおっしゃいますが、折角の論題ですから考えてみましょう。

 「A国のある人間がB国の文学をB国語で読んで」とは基本的にはその通りだと思います。現在の日本の文芸翻訳の事情を漏れ聞く限りではそのように思えますし。
 でもこれだけで「B国のひとがする仕事は無い」でもなかろうと思います。というのは、「A国のある人間」(翻訳者か編集者か出版エージェント、または評論家?)はどうやってB国文学の「良い作品に出会う」のでしょう?
 よっぽど出版点数自体が少ない国か、あるいは特種なジャンルでよっぽどの寡占状態にある、というのでない限り、「ある国の現存する作品」の山をかたっぱしから読んでいくわけにはいかないでしょう。特に日本語のような言語は、大抵の外国では自由に読みこなせる人員も少ないでしょうし。(この点、映画やコミックや音楽に比べて小説は格段に不利ですね)
 で、A国担当者はどうするか。逆を考えれば想像できます。まずB国で定評のある作品を当たる―何かの賞をとった、ベストセラーになっている等―あるいは信頼できる現地の読み手の意見を参考にする、など。

 ただ、こういう点でも短編作品というのは盲点になってるんじゃないかと思います。
 多くの文学賞等で、短編作品が対象にされることはかなり少ないです。直木賞は短編にも出ますし、ホラー大賞や星雲賞等は短編部門が別にありますが、多くの場合は長編が対象です。
 連作短編ならまた扱いが違うのでしょうが、短編一本では本の売り上げにどれだけ貢献するか分からない、という事情もあるようです。長編なら一本を一冊として出せて、その作品一本のイメージで売る戦略を立てられるようですが、その点短編は敬遠されがちなようですね。
 ま、業界の人間じゃないのにどこまで断定できるか、と言うところはあるのですが。しかし実際、凄く気に入った作品が雑誌掲載のみでなかなか単行本収録にならず、年とともに埋もれていく、という哀しい例も随分ありますからね……

 で、話を翻訳に戻すと。
 こういう「埋もれているいいもの」も含め、海外向けに掘り起こそうと思ったら、とにかく「これはいいんだ!」とどこかで言い続けるしかないんじゃないかと。ま、評価者として何の保証も持たない有象無象が言ってどれほどの意味があるか、とも思いますが。誰も語らなくなったら、ほんとになかなか掘り起こせなくなっちゃうんじゃ、と思うと。
 だって今時の若いもんは、下手すると小松や筒井や星御大の作品を知らずに育つのですよ。いわんや、外国語圏に於いてをや。(や、もしかすると真面目で熱心な外国人の方がよほど読んでるかも知れないけど)
 しかし考えてみると私も人のことは言えないです。恥を忍んで申し上げれば、泉鏡花をちゃんと読んだのは異形の綺賓館やミュージアム、タロット・ボックス等に収録されてからでしたし。国語の教科書に収録されでもしなければ、学史に名は残っても、現在はほとんど読まれていない、という佳作もたくさんあるのでしょう。

 こういう意味でも、翻訳というのは一つの契機だと思うわけです。別の文化圏から見て改めて新たな評価を得る、ということもあるんじゃないかと思いますし。

 おすすめもありがとうございます。
 小松左京「黴」は読んでるかな。昔随分短編集を読んだ筈ですが、タイトルから思い出せませんで。ちょっと調べてみましたら、収録してる短編集は現在いずれも入手困難らしいです。とりあえず心覚えにリンク。
「時の顔」「サテライト・オペレーション」「物体O」
 筒井康隆もかなり読んだはずですが、「東海道戦争」は多分未読です。表題作として短編集が出てますが、現在入手可能なのはこちら
 小林「海を見る人」は言うまでもなくこちらですね。あ、でも、次回からはできるだけ作者のフルネームを書いて下さい。私はすぐ分かりますが、最近のSF読みでない方には、小林信彦か小林恭二か小林多喜二か分からないかもしれませんので。
 

おすすめ

 投稿者:河本  投稿日:2004年 2月29日(日)14時30分52秒
返信・引用
   かずめさん

 普通文学作品の翻訳というのは、A国のある人間がB国の文学をB国語で読んでいて良い作品に出会い、自分の国の人々に読んで欲しいという希望からそれをA国語に翻訳する、ということなのでしょうか?>よく分からない、ぼくの想像です
 もしこうだとすると、B国のひとがする仕事は無いような気がします。
 ようするに、「翻訳」とは読みたい人がするもので、「読ませる」ためにするものではないのでしょう。

 などと最初から水を掛けてどーする。

 ぼくのお奨めは、沢山ありすぎますが、ふと浮かんだのが、小松「黴」、筒井「東海道戦争」小林「海を見る人」です。
 小松・筒井両氏の作品はもう翻訳されているのかも知れませんが、3作品とも時代・国を問わず通用すると思います。 
 「黴」・「海を見る人」はSFのお手本のような作品で、アイデア・ストーリーともに優秀です。生命にとってこの世界って……、あるいはこの世界にとって生命って……、何?
 「東海道戦争」は何故しなければならないのか全く分からない戦争を可笑しく描きます。
 現実にかの国が仕掛けた、何故しなければならないのか全く分からない戦争を見ている世界の人々には、よく理解でき、面白い作品なのではないでしょうか。
 小説では一人の若者がこう言い、戦場へ向かいます。
「そりゃあ怖いけど誰かがやらなくちゃね」
 かれは、戦車の大砲に粉々に吹っ飛ばされたはずです。>うろ覚えですが
    
 

海外進出希望作品個人的ラインナップ・異形コレクションI-III

 投稿者:管理人  投稿日:2004年 2月27日(金)19時07分56秒
返信・引用
   とりあえず言い出しっぺから、思い付くところを挙げてみます。
 いずれも自分がとても好きな物語、というのは勿論ですが、他の言語に翻訳されても愉しめるのではないか、他の文化圏でも通用する感覚ではないか、という点に重点を置いて選んでみました。
 まずは自サイトの関係もありますので、「異形コレクション」各巻からいくつかづつ挙げてみます。作品リストがすぐチェックできるため思い出しやすいというのもありますが。

廣済堂文庫I『ラブ・フリーク』より
  「REMISS[リミス]」久美沙織 パンクで純情で身も蓋もない。
  「約束」津原泰水 これは文化圏を問わない共通の味わいではないでしょうか。文章が平明なので訳しやすそうでもあります。
   と思ってたら、次の「ALIA」に収録されるそうですな。
  「貢ぎもの」菊地秀行 短いが実に重厚で渋い。オルタナティブ欧州史物でもあるし。

廣済堂文庫II『侵略!』より
 翻訳、ということでちょっと考えます。例えば牧野修「罪と罰の機械」や津原泰水「聖戦の記録」などは、好きだけど翻訳で伝えられるか、日本国内の背景を知らない人に伝えられるか、というのがあります。
  「雨の町」菊地秀行 描写は端的ながらこのインパクト。ラストの恐ろしさは広く読まれて欲しいものです。
  「赤い花を飼う人」梶尾真治 こんなすっとぼけた味もまたよし。MIBのようでもありますが、あれほど派手でもなくほのぼのした梶尾作品の味わいを。
  「命の武器」草上仁 正統派SF作品も是非。
  「さりげなく大がかりな」斎藤肇 こういう無個性なお役所的キャラクターの怖さ/おかしさというのは外国にもあるんでしょうか。相当する物はあるかどうか分からないけど、何か伝わるといいな、と。

廣済堂文庫III『変身』より
  「闇の狭間」岬兄悟 この主人公の節操のなさとラストの救いのなさに。無国籍っぽい話でもありますし。
  「ワルツ」牧野修 牧野作品はいずれも独特の感覚の翻訳が難しそうで、ちょっと挙げるのを躊躇してしまうのですが、これはわりといけそう。楽器の造形など奇怪なインパクトが素敵です。
  「姉が教えてくれた」菊地秀行 なんか菊地作品はかたっぱしから挙げてるようですが、それでもこれは落とせない。「異形」収録作の中ではめずらしくブラックな笑いが込められてます。

 長くなりそうなので、とりあえずここまで。
 

ご挨拶/この掲示板について

 投稿者:管理人  投稿日:2004年 2月25日(水)13時23分23秒
返信・引用
   ようこそおいで下さいました。
 タイトル下にも記述しておりますが、この掲示板は、「翻訳して他の言語圏に紹介したい」日本語の優れた短編小説について、またその翻訳・出版の可能性について語るために開設しました。
 
 近年の「秘神界」英訳の動きや、イタリアの幻想短編アンソロジー「Alia」の登場を知って、ずっと考えていたのですが。

 日本には多くの国の文学が紹介されるけれども、逆はどうなのかと。こんな極東の、それを話し読解する人口のこんなに少ない言語圏の文学に、どの程度関心をもつ人がいるだろうか、と。

 私には幾度も覚えがあります。「こんな面白いお話を、こんなぴたりとくる言葉で読めるなんて、なんと幸せなのだ!」という経験。
 それは、英語圏にだって中国語圏にだって、フランス語圏スペイン語圏ドイツ語圏イタリア語圏アラビア語圏、その他それぞれの言葉の文学に、当然そういうものはあるんでしょうが。
 日本語で発表された小説の面白さを、その他の言語圏の人々が知る機会は、どの程度あるんでしょう。
 たいした根拠はないのですが、あんまりないような気がします。日本語というのは、インド・ヨーロッパ語族の人々からすると非常に学習しにくいと聞きますし。今でも諸外国では、日本にはジョークとかコメディという物が存在しないと本気で信じられている、と聞いたこともあります。
 やはりここはひとつ、良い物を出してアピールしなければならんのではないでしょうか。

 ということで、この場を開設してみました。こんな個人的な場所で何ができるかは全く分かりませんが。
 とりあえず、皆様の愛する日本語短編小説の魅力について語っていただければと思います。異形コレクション収録作品からでもよし、それ以外でもよし。
 ただし翻訳や確認作業の労力という障壁を考え、ここでは対象を短編小説に限定しておきます。
 当初は幻想小説やSFに限定しようかとも考えたのですが、あんまりジャンルに囚われすぎないほうが良いかと思い、この限定は外しました。

 あまり長期間掲示板の管理を続ける自信もないもので、基本的に短期限定と言うことで開設させていただきます。
 書き込み・閲覧がほとんどなくなるようなら、折を見て閉じます。人の出入りの具合を見て決めるつもりではありますが。
 また、発言のログは当面保存していきますが、流れた後もこれをサイト上で公開するかどうかについては、今後参加者の希望を聞いた上で決める予定です。

 なお、掲示板の主旨に大きく外れた発言(広告、主観的個人攻撃、内容のない悪戯書きらしきもの)については、発言者の了承を得ずに管理人の判断で削除することがあります。ご了承下さい。

 皆様の愛着のある日本語短編小説について、あるいは様々な言語への翻訳・出版の可能性について、ご意見をいただければ幸いです。

http://homepage1.nifty.com/kazume_n/freakout/

 

以上は、新着順41番目から50番目までの記事です。
これ以下の記事はありません。
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