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ピカドンとは、丸木位里、俊の夫妻が、有名な原爆の図よりも前に、1950年に発行した小さな絵本で、聞き書きなどにより、原爆のことを、ファンタジスチックな絵本にしたものである。爆心地に残った、足首だけが地面に張り付いた絵やら、羽が焦げてしまったカラス、
小舟で逃げる人、大八車で逃げる人の話など、いろいろなものが、墨一色で書かれている。
初版本は1冊ニ万円くらいするのが多く、安いのがないかと古書サイトをときどき覗いていた。
久しぶりに見て驚いたのは、そんなに高いものが画面から消えていたことである。
憶測でしかないが、目利きの古書店が買い占めてしまったのではないか。
原爆の本は、写真や、絵のものは外国でも売れる可能性がある。アメリカではオバマ大統領が核兵器の廃止に積極姿勢である、そんなことから、高額でもきっと販売できるという思惑で、買い占めたのではないか。
ただし、粗末な体裁のこの絵本は、アメリカの占領当局から、発売禁止となったが、その前に数万部販売したということである。
高額評価となれば、もっと発掘される可能性があり、一冊ニ万円もかけた本はそれ以上の値段では売れにくいと思う。
良い資質で復刻版が発行されているのでそちらを読めば十分である。
ただし、原本は表紙を左に開くものと、右に開くものと二種類あり、後で発行されたと思われるものに依っているものが多い。両方見比べてみると、絵の進行が違った感じを受ける。
上しょういちろう、という研究家の方が、指摘しているが、その研究はちょっと納得できない内容のものである。
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